ART

江之浦測候所で満月を

 

現代美術作家の杉本博司が自ら設計した「江之浦測候所」は、その壮大なランドスケープと構成により、人類とアートの起源に触れることができる唯一無二の場所です。建物や景観が一体化し

年4回(春分、夏至、秋分、冬至)の朝日を拝む光遙拝会と、年7回の満月を拝む満月会が開催されていることを知り、早速10月の冬至光遙拝に応募してみたところ、落選。翌月の満月の会に応募したところ、当選!したので行ってきました。

目次

1.江之浦測候所とは

2.アクセス

3.建築と作庭で研ぎ澄まされる精神!

4.満月を

5.注意点など

1.江之浦測候所とは

江之浦測候所は、写真家であり、現代芸術家でもある杉本博司大先生自身のコレクションを展示する場所として、構想10年、建築10年をかけて作られたというなんだかすごいところらしい。というぼんやりとした情報しか持たずに行きましたが、本当に物凄いところでした。建物や景観が一体化し、唯一無二の体験が出来る場所となっています!

小田原文化財団 江之浦測候所

休館日

火・水曜日、年末年始および臨時休館日

見学時間

事前予約・入替制
午前の部: 10:00~13:00
午後の部: 13:30~16:30

入館料

インターネットから事前にご購入(受付期限はクレジットカード払いは2日前、セブンイレブン払いは3日前まで)

3,300円  

当日券をご利用の場合

3,850円  

当日券を販売する場合は、ご来館当日の午前9時より電話でのみご予約を承ります。ご来館後、受付にて入館料をお支払いください(現金、クレジットカード、電子マネーがご利用いただけます)。

 

2.アクセス

江之浦測候所は東京から上野東京ラインで1時間40分、根府川駅下車、徒歩43分の場所にあります。そりゃ予約しないと行けないよね・・根府川駅からは送迎バスがあるのでご安心ください。

 根府川駅も、駅から海が見えるかわいい駅でした。運が良ければお猿さんにも会えちゃう!送迎バスに乗って、到着です。駐車場でこの景色!本当に中にみかん畑があってみかんがなっていました。

駐車所から少し登ると、なんと円空仏がお出迎え!これ、円空っぽいね、なんて話してたら本物の円空仏でした。さすがの資本力!でもこれはまだまだ序章に過ぎなかった・・

更に登ると、現れるのが「ストーンエイジカフェ」ここの山で採れた果実が搾りたてで飲める時期もあるようですがこの日は閉まっていました。日時計もあります。

見晴らしも良くて、コーヒーとか飲めたら最高だなぁと思ったのでした。ちなみに、この中にはカフェがありませんので注意!持ち込み可能なので、是非持ち込みましょう。

3.建築と作庭で研ぎ澄まされる精神!

明月門:室町時代
夏至光遥拝100メートルギャラリー
数理模型0010 負の定曲率回転面
数理模型0004 オンデュロイド:平均曲率が0でない定数となる回転面
被爆宝塔塔身 南北朝ー室町時代
石棒縄文 時代後期
冬至光遥拝隧道

結構怖いです笑

 

一瞬左側に見えるのは東大寺七重塔礎石です。気を抜くと、そこここに歴史的に貴重なものが置いてあります。そして、自然と共存する杉本先生の作品たち。どこを切り取っても絵になるし、美しくて精神が研ぎ澄まされていくのでした。そして、ついに月が昇りました!

4.満月を

まるで、満月で全てが完成したかのような美しい景色!アートの起源だと言われている「天空のうちにある自身の場を確認する作業」まさにその作業ができる場所がここなんだと思いました。アートを視覚と思考から体感できる唯一無二の場所ですね。

5.注意点

野点席では飲食可能なのですが、お酒を持ち込んでいる方もいて羨まし過ぎました。こんな素敵な場所で月見酒なんて、最高すぎますよね。先にも述べましたが、注意点は中にカフェがないってところ。

この日は14時オープンで帰りのバスは16:45と17:05の2本でした。3時間ほど滞在することになるので、飲み物食べ物の持ち込みは必須だと思います。

準備万端にして、100%満月を楽しみましょう!