直島にある李禹煥美術館は韓国の現代アーティストである李禹煥の作品を展示する施設です。建築家・安藤忠雄によって設計され、建物自体が美術品のような美しさを誇ります。アートと建築の融合が織り成す空間は、訪れる人々に静寂と深い感動を与えます。とにかく素晴らしすぎた李禹煥美術館をレポートします!
目次
1.李禹煥とは
2.滞在時間など、美術館詳細
3.ワークブック
4.爆ぜろリアル!弾けろシナプス!バニッシュメント・ディス・ワールド!
1.李禹煥とは
李禹煥(リ・ウファン、 이우환)は、生まれ育った韓国と日本で活動している現代アーティスト。彼は東洋と西洋の文化や美学を融合させた独自のスタイルで知られており、彼の作品は抽象的でありながらも独特の哲学的なメッセージを持っています。彼の作品は時に静けさと力強さを同時に表現し、自然や人間の内面に焦点を当てることがあります。
李禹煥の芸術は、観る者に深い感動と洞察を与えてくれるので、思考が爆発しそうになる感覚が個人的には大好きなのです。坂本龍一さんやBTSのRMなど、ミュージシャンで彼のファンが多いことでも有名です。
そんな彼の日本で初めての美術館がここ、直島にある李禹煥美術館です。
2.滞在時間など、美術館詳細
開館時間:
- 3月1日 ~ 9月30日
10:00 ~ 18:00( 最終入館17:30 )
10月1日 ~ 2月末日
10:00 ~ 17:00( 最終入館16:30 )
- 休館日:
- 月曜日
※ ただし、祝日の場合開館、翌日休館
開館カレンダー -
- 鑑賞料金:
- 1,050円
※15歳以下無料
- 電話番号:
- 087-892-3754(福武財団)
バスを降りて、入り口からは建物は何も見えず、階段を降りていくと先ほどの写真の光景が見えてきます。左側には海が広がっていて、作品があるので興奮して、
うわーーー!
この空間が好きすぎるーーーーー!!!
と、海に向かって歩き出してしまったのですが、あれ?美術館どこ??となります。入口がどこかわからない・・とりあえず、人が出てきた方向へ向かうと入り口がありました。
1歩踏み込むと、高い壁に囲まれて外が一切見えません。この道は一体どこに続くのか・・不可視境界線か・・平行世界への入り口なのか・・?もう戻ってこれないかもしれん・・なんて中二満載な妄想が頭を駆け巡ります。しかし、それも強ち間違いではありませんでした。
後で知るのですが、この建物は海から見えないように作りたいというのが、安藤忠雄さんへの依頼だったようです。館内は撮影禁止なので写真はありませんが、中に入ると1つの広場と5つの間があります。
▪︎照応の広場
▪︎出会いの間
▪︎小間
▪︎沈黙の間
▪︎影の間
▪︎瞑想の間
個人的に1番好きだったのは「瞑想の間」です。ここは靴を脱いで部屋に上がります。壁には「対話」という作品が描かれています。本当に瞑想するのにピッタリで、靴も抜いでいるので座り込んでしばらくボ〜っとしていました。他に人もいないので寝転がったりもして。何時間でも居られそう。
私はゆっくりと2周して、滞在時間は約1時間程度でした。
3.ワークブック
ミュージアムショップに入るとスタッフさんが「どうでしたか?」と声をかけてくれました。「自分でこの気持ちをうまく言語化できなくて・・」というと、これやってみませんか?と一冊のワークブック的な冊子を渡してくれました。作品ごとに質問があり、思ったことを付箋に書いていきます。 例えばこんな感じ。「どこまでが作品だと思いますか」。自分より前にやった方は外国の方が多かったようで、英語で色々な答えが書いてありました。これをひとつひとつやっていくと、考えがまとまっていく気がしました。
この無限門の質問は「これは何への門でしょうか」。人それぞれ、答えが違うんだろうなと思うと色んな人の答えが知りたくなりました。皆さんならなんて答えますか?
ちなみに私の答えは「平行世界への門」です(笑)でも、本当にこの門を潜ったら別の世界へ行けそうじゃないですか?内心、ドキドキしながら門を潜りました。自然の中のこの異物感、中二病を掻き立てられずにはいられません。
4.爆ぜろリアル!弾けろシナプス!バニッシュメント・ディス・ワールド!
心の中の小鳥遊 六花が叫んでいました。(中二病でも恋がしたい!参照)こんな写真も撮れちゃいます。中二病的欲求も満たされること間違いなしの場所です。
まとめ
最後に、この階段を登って現実世界へ帰ります。きっと行く度に違う世界が見れるんだと思うと、何度も足を運べる人が羨ましい!正直、残念なところは一つもありませんでしたが、強いて言うなら、中にカフェがあれば最高だな〜と思ったのでした。
自然と人間の関係、時間や空間の概念、そして東洋と西洋の文化の交差点に焦点を当てている李禹煥の作品たちは、繊細なタッチと力強いメッセージが共存しています。そして、ここでしか感じることができない美術館内外の風景との調和が、静寂と深い感動を与えてくれることは間違いありません。
東京から片道4時間かけていく価値あり!の美術館です。